『マッチポイント』追記
2007年 03月 06日
ウッディの『Scoop』前の作品で、前からみたかったもの。
新聞やニュース、人からの評判として
ウッディらしくないと聞いてたんだけれど、
ウッディ作品のシリアスな系列...は何回か見たことあるし
特に違和感は感じなかった。
違和感を感じたのは
語りすぎず絶妙なところと、登場人物が喋り過ぎなところ、説明し過ぎな場面の差がかなりあって、同じ意味合いのシーンを、両方でやってるので、とっても長く感じた。
ウッディ自身が演じててコメディならあの、ちょっと間抜けなおしゃべりな雰囲気があるので許せたのかも知れないところだと思うけど、そうでもないし...。
ちょっとウッディ的に決めきれてない、というか迷いみたいなのがある気がした。サスペンスもそれほど捏ねられてないので見せる時間が長い分想像する時間があるというか、「あー次これ次これ」って感じですぐわかっちゃうしなぁ。
言葉の通りですがキレがない、というか(編集を)切れてないせいで、間延びしてて、全体にイマイチでした。
ま〜ちょっと『Scoop』とネタ的にかぶってるところもあるし(イギリス紳士の裏表あと...犯罪の臭いが絡んでくるというだけだけど)、こっちが96分で非常にテンポよくし上がっているから、見劣りしたのかもしれません。
追記
確かに、この作品の題名でもある、「マッチポイント」に絡む、アンラッキー、ラッキーなこと、勝者は誰か?みたいな持っていき方...最後の30分はウマイ、と感じる。
それを引き立たせるためにこの物語の不倫や偽善や玉の輿、などが羅列されて、「うん?ウッディはモラルを説いてるのか?だったらどうなるのだ?」みたいなスリルは確かに、ある。
でも、やっぱ...ちょっと。そのラストの30分に持って行くまでのストーリーに「それはちょっと言わないな」ということが多かったり、「さっきので十分わかるのに、いちいち言わなくても」という場面が多かった気がする。
あと、一番ドン引きしたのは、「金髪セクシー美女」との「情熱的であるはずのセックスシーンの数々」でScarlett Johanssonがイヤでも脱がないこと!ウーン、ここに...やっぱりアメリカ魂ならぬアメリカ騙しいを見た気がした。菊池凛子をみならえってんだ。
あれ?結局追記でも愚痴ってる?
でも、ですね。
確かに「マッチポイント」に行くまでに描かれてるテーマとしては面白いものを感じました。
金持ちのお坊ちゃん、お嬢ちゃんの描き方(とくにコントロールマニアの奥さん)や、あと、ハンサムで優柔不断な主人公が、利用しつつ、利用されていく姿。
やっぱり、自分に嘘をつくのが一番いかんです。
社会的地位に釣られたり、お金や名目、居心地の良さに捕われて、本当に自分が欲しいものが何なのか、慢性的に気づかないフリしてる人...結構多いのでは?
だから、結果的に、、、主人公の「マッチポイント」の勝負は...劇中では答えが出てるけど、やっぱり主人公の人生が終わってみないとわからないと思います。
あ、ウッディもそれがいいたかったのかな?
新聞やニュース、人からの評判として
ウッディらしくないと聞いてたんだけれど、
ウッディ作品のシリアスな系列...は何回か見たことあるし
特に違和感は感じなかった。
違和感を感じたのは
語りすぎず絶妙なところと、登場人物が喋り過ぎなところ、説明し過ぎな場面の差がかなりあって、同じ意味合いのシーンを、両方でやってるので、とっても長く感じた。
ウッディ自身が演じててコメディならあの、ちょっと間抜けなおしゃべりな雰囲気があるので許せたのかも知れないところだと思うけど、そうでもないし...。
ちょっとウッディ的に決めきれてない、というか迷いみたいなのがある気がした。サスペンスもそれほど捏ねられてないので見せる時間が長い分想像する時間があるというか、「あー次これ次これ」って感じですぐわかっちゃうしなぁ。
言葉の通りですがキレがない、というか(編集を)切れてないせいで、間延びしてて、全体にイマイチでした。
ま〜ちょっと『Scoop』とネタ的にかぶってるところもあるし(イギリス紳士の裏表あと...犯罪の臭いが絡んでくるというだけだけど)、こっちが96分で非常にテンポよくし上がっているから、見劣りしたのかもしれません。
追記
確かに、この作品の題名でもある、「マッチポイント」に絡む、アンラッキー、ラッキーなこと、勝者は誰か?みたいな持っていき方...最後の30分はウマイ、と感じる。
それを引き立たせるためにこの物語の不倫や偽善や玉の輿、などが羅列されて、「うん?ウッディはモラルを説いてるのか?だったらどうなるのだ?」みたいなスリルは確かに、ある。
でも、やっぱ...ちょっと。そのラストの30分に持って行くまでのストーリーに「それはちょっと言わないな」ということが多かったり、「さっきので十分わかるのに、いちいち言わなくても」という場面が多かった気がする。
あと、一番ドン引きしたのは、「金髪セクシー美女」との「情熱的であるはずのセックスシーンの数々」でScarlett Johanssonがイヤでも脱がないこと!ウーン、ここに...やっぱりアメリカ魂ならぬアメリカ騙しいを見た気がした。菊池凛子をみならえってんだ。
あれ?結局追記でも愚痴ってる?
でも、ですね。
確かに「マッチポイント」に行くまでに描かれてるテーマとしては面白いものを感じました。
金持ちのお坊ちゃん、お嬢ちゃんの描き方(とくにコントロールマニアの奥さん)や、あと、ハンサムで優柔不断な主人公が、利用しつつ、利用されていく姿。
やっぱり、自分に嘘をつくのが一番いかんです。
社会的地位に釣られたり、お金や名目、居心地の良さに捕われて、本当に自分が欲しいものが何なのか、慢性的に気づかないフリしてる人...結構多いのでは?
だから、結果的に、、、主人公の「マッチポイント」の勝負は...劇中では答えが出てるけど、やっぱり主人公の人生が終わってみないとわからないと思います。
あ、ウッディもそれがいいたかったのかな?
by takakozuno
| 2007-03-06 22:06
| 映写室/Movies