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沖縄娘たかこの日記


by takakozuno
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『ブルーベルベット』☆☆☆☆☆

『ブルーベルベット』☆☆☆☆☆_e0087566_14401134.jpg今は狂気系はいいやーと思っていた矢先だったのですが 手に取ったDVDがこれだった。運命の皮肉。(オーバー)

しかしおもすぃろかった。 恥ずかしながらワタクシあまりデビット・リンチを知らない。 多分ジャンルで敬遠してたんだと思うけれど...。

それでも『ツインピークス』や『ワイルド・アット・ハート』、 『イレイザーヘッド』などなど、聞いたことはたくさんあるのに 一本も見たこと無いとは...。orz(←一度やってみたかった)

ということで予備知識ゼロでみたせいか 、やはりそこがうまいとこなのか、 先が読めない、読めない、最後まで画面に釘付けだった。

「なんか読めない」「なんか不穏」
「なにが起こるのだー」 感でフツ〜の会話してるのに怖かったり、 怖い会話してるのにフツ〜だったり、 その辺の遊びが非常に面白かった。

(切り取られた耳を拾った時の主人公の反応から警察の反応とかも意外で、なんだか笑える。※でも主人公のお父さんが友達だったから想定内の反応かもしれないが、それにしても、である。)

そして女性との絡みのシーンも変態性と意外性があり、でもいきすぎじゃなくってセクシー!アメリカ映画にありがちなシーツ、キャミソール着用もなく、さすがデヴィット!(もうタメ口?)と、うなりました。

胸を何回も見せたり舌の絡まり合いのドアップをしつこーくみせたりせずとも演出次第でこんなにコーフンするシーンになるんだなぁ、と『失楽園』で意気消沈してた私はこれだけで大収穫だ。

(※あ、でもフランクが女子に暴力振るう変態プレイぽいシーンのことじゃないですが。痛いのは嫌だー。それでもデヴィットは、引き際も心得ている、と思うのは私だけ?しつこく女性の裸とレイプもどきのセックスシーン、家庭内暴力を見せればいいって感じで垂れ流しで見せ続けてるような『血と骨』よりはるかにマシだった。)

秘密と好奇心と狂気とセックスがギリギリうま〜〜く絡み合って 読めるようで読めない、主人公でさえもただの変態なのかそうじゃないのかハッキリしないところがまたいい。巻き込まれる感が楽しかった。あーでも怖かった。

全然タイプはちがうけど、これは日本映画の『タイヨウのうた』もそう。かなり単純なストーリーなのに結構ちっちゃなサプライズを上手く駆使しててへんにだれることなく、面白かったのを覚えている。

やはり各シーンのサプライズが映画をだれさせないために重要なのかな〜。
by takakozuno | 2006-12-11 14:45 | 映写室/Movies