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沖縄娘たかこの日記


by takakozuno
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優等生に嫉妬する?

最近観た『父親たちの星条旗』に対してふと思うことがあった。多分、数日はさんだだけで『神経衰弱ギリギリの女達』を観たから、こんなこと考えるんだろうけど、やっぱりクリント・イーストウッドは社会派優等生のイメージ。

「ああ、これって大切な映画だなぁ」とは、すっごく思うんだけど、、、で、もちろん、良く出来てるなぁと、思うんだけど、、キャスティングもいいし、テーマも抜群に社会性があって、、

でも、、でも、、ちょっとばかしわけわかんなくてもアルモドバールの荒削りさの方がいいっ!とちょっと思ってしまったのだ。うーん。なんでしょうねぇ、この気持ち。

で、アルドモバールは荒削りな魅力がそのまま成長して今になってるような?『オールアバウトマイマザー』『トーク・トゥ・ハー』なんかも、なんかこの監督しか出せない色だな、という映画を作ってきてる気がするんですが、なんかクリンスト・イーストウッド監督は、「ウマイ!意義のある映画」であり、それ以上でも、それ以下でもない感じ。わかるだろうか。

優等生に嫉妬する感覚なのだろうか、これは?

でも、前に日記で『硫黄島からの日記』は観たいけど観たくないなぁと書いたのですが、ちょっとこれも、「うーん、またきっと''アメリカを愛しながらもそれでもアメリカと戦わなければなかった一人の男の葛藤と、ガイジンにも優しい果敢な姿と、兵士達の個々の散って行った若者たちの青春」を見せて、きっと、ウマイ、意義のある映画を見せられるんだろうな〜」ということが想像できてしまって倦怠感。

「出来杉君よりのび太に惹かれる静香ちゃんの気持ち」、というべきか。なんなんだろう、この気持ちは....!




あ、そうかー!!!『父親たちの星条旗』の予告編を観たんだけれども、予告編=映画になってしまっている気がする。驚きがないのだ。

『硫黄島への手紙』も、予告編=映画になっていそうな恐れを抱いたのだ。(といいつつ、観るつもりですけど)

はぁ〜天下の社会派映画監督にいちゃもんをつけるなんて、ちょっと謀反者っぽいなぁ、と良心がチクチク痛んだのだけれど、「予告編が全てを物語ってしまっている」ことへのモヤモヤだったのだ、多分。あ〜、スッキリした。

え、アルモドバールは引っ張り出されて良い迷惑だって?

いえいえ、予測できない展開、モラルも越えた、アルモドバールワールドがあり、観る度に観客を驚かし続ける監督ってすごいと思う。
by takakozuno | 2007-04-06 14:40 | 映写室/Movies